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学生団体ヒトノハシ 企画「ひととなりライブラリ」活動報告

京都市下京青少年活動センター

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掲載日:2024年4月1日

実施報告

2023年11月から毎月開催された、学生団体ヒトノハシによる「ひととなりライブラリ」。
2024年3月の「ひととなりライブラリ」をもって、今回の形での開催を終了することとなりました。
主催のヒトノハシからの活動報告を掲載いたします。

はじめまして。どこかでチラシを見たよという方がいらっしゃいましたら、ありがとうございます。
これまで私たちは、下京青少年活動センターのプラン・ドゥ企画の助成を受け「ひととなりライブラリ」というイベントを2023年11月から月1回、計5回開催いたしました。
ここではその活動報告をいたします。
この企画は、「他世代交流」をキーワードに、普段街ですれ違うような「ふつう」の人同士が互いの人生・ひととなりを話せる場所をつくろうというものでした。
イベントではまず、アイスブレイクのあと「ライフヒストリーグラフ」というものをそれぞれ書いてもらいます。
これは、縦軸に気持ちのプラスとマイナスをとり、横軸に時間をとって、自分の人生がどんなものだったのか振り返るものです。

これをツールとして、今まで私にどんなことがあったのか、今私はどんな人なのかを交流しました。
いつも最後の1時間は自由にボードゲームをしたり話の続きをする時間をとりました。
 
各回を通じて、高校生・大学・大学院生・社会人と、異なる属性、世代の人に参加していただきました。
毎回5名程度と少人数だったこともあってか、まったく違う人生を送ってきた人同士、仲を深め、意見をかわし、どの回も色味は違えど、濃い時間を過ごすことができました。
会の中で、「“ふつう”って何なんだろう?」「大学に進学する意味って何?」と、参加者が日ごろ抱いているもやもやが飛び出て、みんなで討論する時間もありました。
参加してくれた方からは、自らを振り返り、また、ひとの人生を知り、それぞれの困難の乗り越え方や見方・考え方を知る機会になったという声が多くありました。
「ふつうの生き方」に振りまわされたり、生き方に悩んだりする昨今、それを考える材料や異世代との関わりを得る場所として、少しでも貢献できたのではないかと思います。
  
開催にあたり、根幹には、「不登校や何らかの形での社会からのドロップアウトに対してできることは何だろうか」という思いがありました。
その中で、「ほかの人の生き方や考え方を知ることは自分の選択と決断にあたってプラスに働く」と考えました。
これは、企画・運営者の実体験からの着想です。
いま、小学校~高校では先生と親以外の大人と接する機会が少ないと感じています。
接する機会があっても、児童生徒がロールモデルとしたり、先のライフステージを想像する素材となるほどの深い関わりはさらに少ないでしょう。
若者が道につまづく理由は十人十色ですが、人と関わり、人を知ることは、また歩きだす上できっと役に立つことです。
その思いの一つの在り方としてこの会ができました。
興味を持っていただいた方に参加していただき、少しでも明日を歩く力になれていたらそれ以上のことはありません。
最後に、様々な場面で支援してくださったセンターの職員の方々、開催にあたって関わってくださった市民の皆様、ご参加いただいた方へ、ありがとうございました。
今後も何らかの形で活動していきますので、ご興味を持っていただいた方がいましたら、ちょっと覗いたり、関わったりしていただけると嬉しいです。

学生団体「ヒトノハシ」


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