「下京ローカルグッド」をきっかけにできた大学生3人グループ「ぐるりんず」による、イベントをサポートさせていただきました。地域の中で、若者が居心地のよさを感じ、力を発揮できるような場づくりをしたいという想いのもと、企画を実施しました。
今回、協力いただいたのは、「京とうふ並河商店」という大正14年創業の伝統あるお豆腐屋さんです。おから足湯では、「おから湯」と、おあげをつくる工程でできる「豆腐しぼり湯」の2種類の湯を準備。湯の花ならぬ、「卯の花」が浮かぶ足湯は、寒空の下で暖をとるのにぴったりで、終了時間ぎりぎりまで足をつけている方々がいらっしゃいました。キッチンカーでは、温めた豆乳を提供しました。表面にできる湯葉をすくってくみ上げ湯葉を体験し、その後ポン酢を加えることで、豆腐のように固まります。豆乳が苦手だった子どもが、「美味しい!」と何度もおかわりし、「家に帰ったらお父さん、お兄ちゃんに教えてあげる!」と、豆乳にドハマりした子もいました。
「京とうふ並河商店」さんでは、毎日大量のおからが産業廃棄物として処理されます。おからを活用して何か企画をしたい、と考え、「おから粘土」を行いました。ビニールプールいっぱいのおからに、子どもたち大興奮。水を足して柔らかくしたり、食紅で色をつけたりと、何時間も遊び続ける子もいました。大人たちも、「気持ちいい」、「手がすべすべになる気がする…」と一緒になって遊ぶ様子がみられました。そして、この日のおからは全て、コンポストにいれて肥料として活用したいと、グリーン活動をしている方が引き取ってくださいました。おからの活用アイデアを集めた「おかライフ」ボードでは、おからレシピアイデアはもちろん、地域に住むおばあちゃんからは「おからをさらしで包んで柱や床を磨くとピカピカになる」と素敵なアイデアまでいただきました。
初対面の方々でも、「おから」や「豆乳」、「豆腐」をテーマに、小さいころの思い出話、子育てのお悩み、豆腐の豆知識などを話題に輪ができ、つながる様子は、企画者の学生たちにの目指す姿であり、達成感をえられる場面だったようです。
プレイベントを行ったAICインターナショナルスクールの方々、地域の方々、チラシをみて来てくれたお豆腐・おから好きな方々など、目標としていた50名ほどの皆さんに来ていただくことができました。「ぐるりんず」は、今回の企画(スモールアクション)をもとに、アクションプランを作成し、次回報告会で発表をすることになります。
日時:令和6年3月10日(日)11:00~15:00