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演劇ビギナーズユニットとは?

京都市東山青少年活動センター

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掲載日:2012年4月13日

事業情報

 演劇ビギナーズユニットは1994(平成6)年に始まりました。
毎年5月中ごろから9月初旬のわずか3か月、毎週2回、脚本の選択から配役、読み合わせ、
舞台けいこ、衣装合わせ、大小道具作りと公演に必要な準備はみんな手作りです。
ビギナーズの参加者は公募なので、お互いに初対面の見知らぬ同士。参加者の年齢差に
よっては、経験の違いや価値観のズレがあります。そこで、お互いに意識して話し合った
り、自主練習などで試行錯誤する場面が見られます。

 演劇初心者が、ひと夏かけて観客に感動を与える芝居に仕上げるには、集中力と最後ま
でやり遂げる気持ちの持続が欠かせません。けいこが進んで初めて台本を見ずにやってみ
る。自分のことだけで精いっぱい。周りが全く見えない状態。順に台詞を言ってるだけで、
会話になっていない。感情の表現や身のこなしの癖をプロの演出家から指摘される。自主
練習ではほかのメンバーの観察が役に立つ。参加者同士の対話が始まり議論になる。とき
には口論となる。お互いの理解が深まり、お芝居の目指す方向が見えてくる。そして、息
が合ってくる。

 演出家も裏方スタッフも口をそろえていう。「ビギナーズは毎年すごい。初心者が公演
前の1週間で大化けする」。
 自分とは異なる価値観をもつ他者とのコュニケーション。その困難さと重要性。協同作
業の中で感じる自分自身の変化と視野の広がり。味わう達成感。同時に、社会生活におけ
る自信とスキルも獲得しています。
 近年、希薄になりつつある学校や社会での人間関係。これらの友人関係以外に、集中的
なグループ体験によって得られる親密な人間関係。これが社会生活を営む上で大きな力と
なります。演劇創作を通してこうした人間関係を生みだすことがビギナーズのねらいです。
 最後は、ブログの紹介です。ビギナーズの参加者のその後を追った【特集】「Biginners’
Unit Revisited!
」。参加者だけでなく、演出担当者や裏方スタッフも含め、それぞれのビ
ギナーズの熱い夏が記されています。


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