2020年度夏休み学習会の報告
こんにちは。学習支援事業・事務局インターン生の鳴橋と申します。運営に携わらせていただいた夏休み学習会が,8月に無事終了しました。初めて学習会に深く関われたという点でも印象深いこの夏休み学習会について,インターン生の視点で活動報告をしたいと思います。
私はボランティアやコーディネーターの動きをサポートする役割として夏休み学習会に参加していました。単なるボランティアとしてではなく,ボランティアと参加者の関わりのサポート,またその関わりと場づくりの調整をすることは,私にとって新しい挑戦でした。特に夏休み学習会は,参加者・ボランティア双方が初参加である中での場づくりになるため,ボランティア同士の緊張をほぐし,学習環境だけではなく参加者の居心地のよい場を提供するという雰囲気を一からつくることを求められたのが難しい点でした。
中でも一番頭を悩ませたことは,ボランティアとの活動後のふりかえりでした。ふりかえりは,その日の様子を報告・共有するだけではなく,ボランティアが活動してみて感じたことや悩んだことなどを話し合う時間でもあり,通常の学習会でも大事にされている部分です。参加者第一の学習会とはいえ,ボランティアにとっても実りのある経験になってほしいという思いが強くあったため,私もふりかえりの時間には意気込んでいました。しかし,初めて参加するボランティアの方々と関わり観について話すことは難しく,上手く意見を引き出せないことが何度もありました。また,単発のボランティアであるからこそ,その日限りの関わりになることもあり,どこまで深く意見を交わし合えばいいのか悩み続けていました。今となると,一期一会の出会いであるからこそ,私からも考えたこと感じたことをもっと積極的に伝えられたらよかったと後悔しています。
そんな悩みや後悔もありましたが,やはり子どもたちや同じような興味関心をもつ人々と出会うことは嬉しく,全日程を通して楽しく過ごすことができました。日によって場の雰囲気はそれぞれ違いますが,どの会にも夏休み学習会がなければ出会うことのなかった人同士の関わりがあり,人と関わることの貴重さを改めて噛みしめていました。
ふりかえりでは,関われるのは長くて数日であるにもかかわらず,ボランティアが参加者の今後のことまで考えてくれている発言をたくさん聞きました。少しの間の出会いでしたが,この出会いを大切に思う人が他にもたくさんいて,そんな場に立ち会い関わりあえたことは私にとっても素敵な経験でした。活動を通して,自分の関わり方や考え方にたくさん刺激を受けることにもなったため,それを自分のなかでふりかえり,この出会い・関わりを自分の糧としていきたいと思います。