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2022年度 支援者セミナー

京都市南青少年活動センター

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掲載日:2022年11月24日

終了済の事業

現代の子ども・若者をとりまく課題を連続セミナーで学び,実践に活かすための研修会を開催しています。

2022年度は,「若い女性に関わる支援者のためのセミナー」と題して
未成年者を含む若い女性に実際に関わっている支援者たちが集い,彼女たちの抱える課題や直面する困難について知ること,また具体的な手立てや問題に対峙する姿勢を学ぶことを目指しています。

協力・共催:NPO法人happiness,京都市南区社会福祉協議会

〇取り上げるテーマ
(1)若者とセクシャルヘルス
(2)依存症にまつわるいろいろ~依存症×居場所~
(3)ヤングケアラー支援を考える
(4)LGBTかもしれない
(5)トラウマケア
(6)カウンセリングマインドとスキル

 

研修のご報告

〇第6回目のご報告〇

  • 令和4年11月22日(火)18:30~20:30@南青少年活動センター大会議室
  • 参加者は15名
  • テーマ:カウンセリングスキルとマインド
  • 講師:藤原典子さん(一般社団法人家族支援ネットらるご、キャリアカウンセラー)
講師のバックグラウンドと大事にしている支援観についてお話しいただき、そのうえで①カウンセリングマインド②カウンセリングスキル③傾聴をする意味について、知識理解のもとワークで実践をしました。傾聴のために必要な「きく」「みる」を意識的に使うことを、ロールプレイを使って実感しました。また聴くための基本姿勢のなかでも、「自己一致」について講師の解釈も含めて丁寧に説明いただきました。カウンセラーも様々な感情になるのは「人間だから当たり前なんだ」という講師からの言葉は、「良き支援者でいたい」という理想とのギャップを生んだときに、自己を俯瞰してみる言葉になりそうです。最後に、「何のために傾聴するのか」という問いかけと講師の経験からの解釈は、改めて何のためなのかを考える機会になりました。

〇第5回目のご報告〇

  • 令和4年10月25日(火)18:30~20:30@南青少年活動センター大会議室
  • 参加者は14名
  • テーマ:トラウマケア
  • 講師:友杉明日香さん(フェミニストカウンセラー)
講師が大切にしているカウンセラーとしての心構えや社会理解からお話しが始まり、トラウマの基礎的な知識をイメージのちからを使って説明いただきました。日頃なんとなく理解したつもりになっているトラウマ、PTSDという用語を改めて理解するとともに、不安定ななかで生きてきた方の状況について思いをはせる時間になりました。会場からは性暴力被害をうけた話を聞くと、支援者も揺れるということが共有され、支援者同士の応援団を作っていくことの必要性が語られました。参加者からは、「専門的な用語にとらわれない講師独自のトラウマの中にある人の情報処理や、トラウマを抱える方の立ち位置についてのイメージが多様で理解が進んだ気がしました」などの声がきかれました。

〇第4回目のご報告〇

  • 令和4年9月27日(火)18:30~20:30@南青少年活動センター大会議室
  • 参加者は14名
  • テーマ:LGBTかもしれない
  • 講師:内藤れんさん(にじーず関西)
「ユースを支援する人のためのLGBT講座」と題して、用語の解説から始まりました。海外からも言葉が入ってくるので追いつくのは大変。言葉を知っていなくても色々あるということを知っておくことが大事と言ってもらいました。
講師の経験もシェアしてもらいながら大事なこととして、「ゆらいでもよいこと」(やっぱちゃうかったも大歓迎)「勝手に決めつけないこと」、「カミングアウトを強要しない、選ぶのは本人。」という姿勢を話していただきました。一方で、アウティングをしてはいけないと支援者が抱え込んでしんどくならないために、支援者でも利用できる相談先についても共有していただきました。

〇第3回目のご報告〇

  • 令和4年8月23日(火)18:30~20:30@南青少年活動センター大会議室
  • 参加者は11名
  • テーマ:ヤングケアラー支援を考える
  • 講師:ナツミさん
ヤングケアラー元当事者としての体験を語っていただきました。
ケアの量や負担感などを時期に分けて説明いただくとともに、当時の健康状態や心理状態を振り返っていただきました。子ども・若者期に家族のケアをした経験が、いま現在の仕事にどのように影響しているのかも話していただきました。
後半は、グループごとに、それぞれがかかわっているヤングケアラーと思われるケースへどのように対応していくことができるのかを話し合いました。

〇第2回目のご報告〇

  • 令和4年7月26日(火)18:30~20:30@南青少年活動センター大会議室
  • 参加者は13名
  • テーマ:依存症にまつわるいろいろ~依存症×居場所
  • 講師:松浦 千恵さん
依存症の基本的な知識を教えていただき、講師の支援のスタンスやかかわり続けるコツを共有していただきました。その後、グループで、それぞれの支援のスタンスや大事にしているポイントを話し合いました。
□依存症の視点
□居場所の役割
□専門性・当事者性(仲間)・素人性
□境界について
グループワークに参加した講師から、支援者のバランス感覚が絶妙で、居場所のなかでどんな支援をしているのかより言語化していってほしいとコメントをいただきました。

〇第1回目のご報告〇

  • 令和4年6月28日(火)18:30~20:30@南青少年活動センター大会議室
  • 参加者は13名
  • テーマ:若者とセクシャルヘルス
  • 講師:あかたちかこさん

講師にあかたちかこさんをおよびし,若い女性支援のための,支援者としてのスタンスを考えることと
話慣れていない「性」について,支援者同士で話し合う時間をもちました。

□女性支援と男性支援って何が違うの?
□人を強くする支援,弱くする支援とは?
□性に関して偏った見方や価値観を減らすためにできることは?
などが語られました。
参加者からは,「話慣れていないことをいきなり相談の場面で扱うことは難しい。今日はよい場になった」と感想をいただきました。


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