
京都市ユースサービス協会では、様々な事情で家庭での学習環境の整いにくい中学生を主な対象として、学習習慣づくりや高校進学のサポートを目的とした学習支援事業を2010年から実施しています。
現在は、毎週1回(時期・場所によっては毎週2回)、市内18ヶ所で学習会を運営しています。
私たちが目指す学習会
学習会では、参加者一人ひとりの希望を聞き取ることを大切にしています。「この教科が好き・得意」「この教科が分からなくて…」「学校の宿題をしたい」「前の学年の復習がしたい」「テスト対策をしたい」など希望や状況を聞きながら、どんな学習をするか一緒に考え、取り組んでいます。
基本的に大学生を中心としたボランティアスタッフと1対1で進めるようにしています。学校の宿題や教科書を持ってきて取り組む人が多いですが、学習会に置いてある共有の教材を使って学習をする人もいます。
学習に向かいにくいときはゆっくり話を聞く時間をとることもあります。学校であった楽しかったこと・しんどかったことなどを話してくれる人もいます。学習会には、青少年のサポートを専門とする担当の職員(ユースワーカー)がいて、複雑な若者期にいる中学生らをサポートできる体制があるところが特徴的です。
学習会での時間の使い方は人によって少しずつ違います。黙々と問題を解く人もいれば、ボランティアスタッフと話しながら学びを深める人、ザラザラした気持ちを吐き出す人…
一人ひとりが「いま」の気持ちを大切に「これから」を考えられる場を目指しています。
お電話でお問い合わせください。☎075-213-3681(事務局・学習支援事業担当宛)
参加者の声
中学生の声
学校に行っていない時期があったので、勇気を出して参加しました。初めて行く日は「できなくて怒られたらどうしよう…」と心配だったけど、前の学年のことからゆっくり教えてもらいました。学習会は自分のペースで進んだり戻ったりできるし、その日にやりたい教科が選べるところがよかったです。通ううちに少しずつわかることが増えて、ちょっと自信が持てるようになりました。
学校でモヤモヤすることがあったり、なんとなく家に居づらい日もあったり。勉強する気分になれない日もたまにあります。そういう日は大学生や職員の人と話をたくさんするようにしています。近くて遠い絶妙な距離感だから、正直に話せるし、聞いてもらえるのはいい気分転換になっています。
高校生の声
中学生のときに通っていて、高校受験をサポートしてもらいました。高校生になった今でも、親しい大学生に学校の話をしたり宿題をみてもらったり勉強の仕方のアドバイスをもらっています。高校卒業後のことはまだ決めていませんが、大学生に大学で勉強していることや目標を聞いて、自分の将来のこともぼんやり考え始めています。
学習会に通って4年が経ち、学習会には年下の子が増えてきました。休憩時間に「高校をどうやって選んだか」「いまの高校生活がどんな感じか」中学生に話す機会もあります。学校ではこういう機会はないので不思議な感じですが、自分の経験が人の役に立つと、大変だった受験勉強も報われるような気がします。
学習だけではない学習会の取組
参加者のみなさんに学習会に楽しく通ってもらうため・居心地のよさを感じてもらえるように、学習会では学習の時間以外に参加者同士が交流できる時間を設けています。取組は学習会によって異なりますが、これまで各学習会で【誕生日会・スポーツレクリエーション・ハロウィン・クリスマス・夕食づくり】等々、実施しています。
夏休み学習会
夏休み期間中は、普段実施している学習会にプラスして日中の学習会を実施しています。夏休みの宿題に取り組んだり、夏休みならではのイベントを学習会で楽しんだり…学校がお休みの期間も、学習会をたくさん活用してもらえます。
初めて学習会に来る人のきっかけに。いつも来てくれてる人も気分を変えて。
夏休み学習会もぜひご利用ください!
学習会の協力者・担い手
- ボランティアスタッフ
- コーディネーター
- インターン生(報告)
- 京都市ユースサービス協会の職員(ユースワーカー)
- 京都市子ども家庭支援課や各区生活福祉課ケースワーカー
- 保護者のみなさま
- 関係団体
山科醍醐こどものひろば(醍醐エリア担当) - 協力団体(主なところ)
京都市社会福祉協議会/青少年の健全育成を考えるフォーラム/学習支援団体Apolon/花園大学社会福祉学部/龍谷大学文学部/同志社大学社会福祉学部/京都光華女子大学