事業案内, 活動報告

2023年度 支援者セミナー

更新日:2023年10月30日(月)

現代の子ども・若者をとりまく課題を連続セミナーで学び、実践に活かすための研修会を開催しています。

2023年度は「子ども・若者支援に関わる人のための支援者セミナー」と題して、子どもから大人に移行する若者たちが、日々の暮らしのなかで直面する課題について、講義やグループ作業を通して学びます。

子ども・若者と関わる上で必要なスキルを身につけることに加えて、若者支援に携わる援助者の顔のみえるネットワークづくりも目指しています。

協力・共催:NPO法人happiness、京都市南区社会福祉協議会

〇取り上げるテーマ

◆ステップ1 課題を知る
(1)セクシュアルヘルス/包括的性教育
(2)若者と貧困をめぐる課題

◆ステップ2 関わり方、スキルを身に付ける
(3)発達障害かもしれない若者への声かけ
(4)カウンセリングスキルとマインド
(5)関わりが難しいと感じたら…

◆ステップ3 つながる
(6)実践をひらく~学びあうコミュニティをつくる~

研修のご報告

〇第2回目のご報告〇

  • 令和5年10月24日(火)18:30~20:30@南青少年活動センター大会議室
  • 参加者は11名
  • テーマ:若者と貧困をめぐる課題
  • 講師:鳴橋杏里さん(NPO法人こどもソーシャルワークセンター)

講師の鳴橋さんより、こどもソーシャルワークセンターでの取り組みや、絶対的貧困と相対的貧困のちがい等についてお話しいただいたあと、グループにわかれて”相対的貧困家庭の生活を家計から考える”ワークを行い、最後に貧困を背負って生きる子どもを題材にしたビデオを鑑賞しました。

ワークでは、一般家庭と相対的貧困家庭(一般家庭の半分の収入と仮定した場合)の2つのケースから、1カ月にかかる生活費を、住居/光熱費/食費等の項目ごとにふりわけました。特に相対的貧困家庭の生活費を考える際には、それぞれのグループから「外食や家族旅行は控えないと…」「子どもを塾に通わせるのは難しそう…」「貯金をする余裕はなさそう…」といった声があがっていました。ワークを通して、選択肢のうばわれる現実をよりリアルに感じるとともに、相対的貧困家庭に育つこどもに必要な支援について改めて考える機会となりました。

〇第1回目のご報告〇

  • 令和5年9月26日(火)18:30~20:30@南青少年活動センター大会議室
  • 参加者は20名
  • テーマ:セクシュアルヘルス/包括的性教育
  • 講師:池田裕美枝さん(Kyoto scope)、日吉和子さん(Kyoto scope)

はじめに講師から、「産婦人科医からみた課題感」「SRHRと包括的性教育」「日本の性教育のバックラッシュと、現在の工夫の数々」という3つのテーマのもとお話しいただき、いまの日本の性教育における現状や課題について、知ることができました。

後半はグループに分かれて、性に関して①自分自身ポジティブにすえられているか②これまでの支援のなかで不安を感じた体験という2つのテーマのもと話し合いを行いました。とくに②のテーマでは、それぞれの若者支援の現場で起こっている性についての相談などを共有しあい、今後支援者としてどのような対応ができるのか、参加者全員で考える場となりました。

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