分岐点

谷 進一

更新日:2011年09月18日(日)

谷 進一  看護師・役者(執筆当時劇団ナラク/あしたの会)
とにかく30までは芝居に邁進しよう、僕が立てた目標だった。やがて芝居だけでは稼げない状況の中で自分に課した分岐点を迎える。如何に芝居を長くやれる環境を整えるか。その為には手に技術があればいいのではないか等々。そんな時に興味のあった看護師を目指そうと一大決心をした。以前から人体の不思議には関心があったし、友達に看護師がいれば面白いだろうなと思っていた。また看護師をしながら芝居をしていた人も少ないのを知っていたので、自分もやれるのではないかと決意を固めた。それが分岐していく瞬間でもあった。もし芝居よりも看護の方が面白ければ、それはそれでいいやと考える事にした。この選択は自分の意図とは別のところで感心される事となった。ひとつは国家資格であり職に困る事がない。そして、9Kともいわれる人の嫌がる大変な仕事なのにという感心、それから今後必要とされる分野でもあるので先見性がある等。いずれにせよ自分の関心のあ
る道に進めるのは嬉しい事だ。1年は浪人をしてしまったが、その間に看護助手を経験しながら、ついに看護学校、国家試験に合格し看護師となる。今は注射の打てる役者になったという訳だ(医療福祉方面に関心のある方はいつでもお尋ね下さい)。また偶然にも病院の看護部長は息子さんが芝居をしているという縁も手伝って、芝居に対する理解があった。そんな訳で病院の講堂での芝居がこれまで2回、職員や新人を対象に上演してきた。この6月には守秘義務をテーマにした新作を公演する。さあこれから稽古がはじまる!

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