中間的就労とは一般的な職業に就くことをただちに目指すことが困難な人たちが、本格就労への準備として日常生活での自立や社会参加のために働くことができる就労機会のことです。
京都市ユースサービス協会では畑の開墾から野菜の収穫、そして販売までの就労に関連する一連の流れを体験することで、自分に自信を持ち、次の就労に向かうことを目指す訓練の場としています。
京都市左京区にある150平方メートルの耕作地で約15週間(今年度は5月~9月を予定)、野菜づくりを行います。
対象となるのは一定期間無業の状態にある若者(15歳から39歳まで)です。
平成24年度から3回実施をしており、これまで述べ21名の参加がありました。
農作業には根気が必要です。例えば害虫駆除のためにピンセットで一匹一匹補殺していく作業では、参加者の多くが長時間集中して取り組んでいました。こういったことを“自分の強み”として自覚できたことで、自尊心、自己肯定感が高まるきっかけとなりました。
また、収穫した農作物は青少年活動センターで販売も行います。無農薬でつくっており、毎回買いに求められる方もおられます。自分たちでつくった野菜を自分たちの手で販売し、「おいしかったよ」「次はいつ来るの?」などといった声をかけてもらうことで、自分の作業に対して肯定的な評価を得て、自信を持つことにもつながりました。
農作業は週1~3回程度行い、これが15週間続きます。
遠方から通っている参加者も多く、交通費が大きな負担となっています。
若者自身の成長のために、継続的な参加が必要となります。
みなさんからのご寄付で、こういった若者に中間的就労の機会を交通費の補助という形で提供することができます。
ぜひ応援のほどよろしくお願いいたします。